webインデックス

ワードプレスやウェブページの「インデックス」とは

ワードプレスのインデックスとは、ワードプレスというウェブサイト作成ツールで作成した記事やページが、検索エンジン(例: Google)によって見つけられるようになることを指します。検索エンジンは、ウェブ上の情報を収集する役割を持っており、たくさんのウェブサイトをクロール(巡回)して、その中にある情報をデータベースに記録します。

インデックスされることで、ワードプレスの記事やページは検索エンジンのデータベースに登録され、検索結果に表示される機会を得ることができます。つまり、人々が検索エンジンでキーワードを入力すると、インデックスされたワードプレスの記事が関連性や品質の高さに基づいて表示されるのです。

インデックスされない場合、ワードプレスの記事は検索エンジンのデータベースに登録されず、検索結果に表示されることがありません。そのため、ウェブ上で記事を見つけるのが難しくなります。というか事実上ウェブサイト上に存在しないことと一緒です。

サイト(ワードプレス)がインデックスされているか知る方法

Googleで「site:example.com」(example.comはあなたのドメイン名に置き換えてください)と検索します。検索結果に、あなたのウェブサイトのインデックスされたページが表示されるはずです。インデックスされているページの数が表示されます。

サイトのページがインデックスされるまでの期間

状況によって異なりますが、一般的には数日から数週間程度かかることが多いです。
インデックス対策をしている場合で数日から数週間程度ですので、対策をしていない場合にはそれ以上に時間がかかります。
ちなみに私の経験では、全くインデックス対策をしていないホームページが2年以上インデックスされないケースも経験しています。つまり全くインデックス対策をしなければ、永遠にインデックスされない可能性もあるということになります。

ワードプレスの記事がインデックスされない原因と対策

ワードプレスの記事がインデックスされない原因はさまざまですが、SEOの専門家から見聞きした、いくつか一般的な原因と対策をご紹介します。

1. ロボットのクローリングの妨げ

「robots.txt」ファイルの設定を確認して、検索エンジンのクローラーが記事のインデックスを許可されているか確認します。必要な場合は、該当の設定を見直しましょう。
ちなみに通常のワードプレス運用でしたら「robots.txt」を使う必要はありませんが。

2. メタロボットタグの誤設定

ワードプレスのSEOプラグインを使用して、メタロボットタグ(noindex、nofollow)が正しく設定されているか確認します。記事のインデックスを許可するように設定されていることを確認しましょう。
ワードプレスの場合は「新規記事追加」ページの右メニューに「noindex、nofollow」のチェックボタンがついているので「noindex(検索エンジンにインデックスさせない)」また「nofollow(リンク先を辿らせない)」にチェックが入っていないかをチェックする必要があります。

「meta robotsタグ」とは

meta robotsは、ウェブページのHTMLコード内に含まれるメタタグ(meta tag)の一種です。meta robotsタグは、検索エンジンロボット(またはクローラー)に対して、ウェブページのクロールやインデックス作業をどのように行うべきかを指示するために使用されます。

meta robotsタグには、以下のような指示を含めることができます:

1. “index”:検索エンジンがウェブページをクロールし、インデックスに含めることを許可します。
2. “noindex”:検索エンジンがウェブページをクロールしないように指示します。
3. “follow”:検索エンジンがウェブページ内のリンクをたどります。
4. “nofollow”:検索エンジンがウェブページ内のリンクをたどらないように指示します。
5. “noarchive”:検索エンジンがウェブページのキャッシュを保存しないように指示します。
6. “nosnippet”:検索エンジンがウェブページのスニペット(検索結果の抜粋)を表示しないように指示します。

これらの指示は、ウェブページの所有者が特定のページをインデックスから除外したり、特定のリンクをフォローしないようにしたりするために使用されます。ただし、検索エンジンはこれらの指示を必ずしも守るわけではなく、あくまでガイドラインとして扱われます。

3. パーマリンクの設定

ワードプレスのパーマリンク設定を確認し、適切な設定にしていることを確認します。意味のあるURL構造を作成し、記事がクローラーにより正しくインデックスされるようにします。パーマリンクについては、インデックスだけではなくSEOにも関係してくるので適切に設定することが重要です。

4. コンテンツの重複

同じコンテンツが複数のURLで利用されている場合、検索エンジンは重複コンテンツをインデックスしないことがあります。必要に応じて「canonicalタグ(カノニカル)」を使用して正しいバージョンの記事を指定しましょう。

「canonicalタグとは

canonicalタグは、ウェブページのHTMLコード内に含まれるメタタグ(meta tag)の一種です。canonicalタグは、同一または重複したコンテンツが複数のURLで利用されている場合に、その中で主要なURLを指定するために使用されます。

重複したコンテンツが複数のURLで存在する場合、検索エンジンはどのURLをインデックスに含めるべきかを判断する必要があります。このような場合、canonicalタグを使用して正規のURLを指定することで、検索エンジンに対して主要なURLを明示的に示すことができます。

canonicalタグの使用は、重複コンテンツの問題を解決するために重要です。たとえば、ウェブサイト内で複数のページが似たようなコンテンツを持つ場合、それらのページに対して同一のcanonicalタグを設定することで、検索エンジンは主要なページを選択し、他のページはインデックスから除外することができます。

ちなみにcanonicalタグは以下のように指定されます:

<link rel="canonical" href="https://example.com/canonical-url">

ここで、`href`属性には主要なURLが指定されます。canonicalタグを適切に設定することで、検索エンジンのクローラーは重複したコンテンツを適切に処理し、正しいページをインデックスに含めることができます。

5. サイトマップの設定

ワードプレスのSEOプラグインを使用して、サイトマップを作成し、検索エンジンに正しいURLを通知します。サイトマップが正しく設定されていることを確認し、記事のインデックスが適切に行われるようにします。

6. スピードとパフォーマンス

ページの読み込み速度が遅い場合、検索エンジンは記事のクローリングを中断することがあります。ワードプレスのキャッシュプラグインや画像の最適化など、サイトの速度とパフォーマンスを最適化しましょう。

7. バックリンクの不足

インデックスされるためには、他の信頼性のあるウェブサイトからのバックリンクが重要です。記事を他のサイトやソーシャルメディアで共有し、バックリンクを増やす努力をしましょう。コンテンツの品質と魅力を高め、他のウェブサイトが自然にリンクしてくれるような記事を作成することが重要です。

8. 検索エンジンへの登録

ワードプレスの記事がインデックスされる前に、検索エンジンに対してサイトや記事の登録を行うことが有益です。Google Search ConsoleやBing Webmaster Toolsなどのツールを使用して、サイトを正しく登録し、インデックスの進捗状況を確認しましょう。

9. 内部リンク構造の最適化

内部リンクは、記事のインデックスを助ける重要な要素です。関連記事や関連ページへの適切な内部リンクを設定し、記事間の関連性を示すことで、検索エンジンが記事を正しくインデックスできるようにします。

10. コンテンツの質と独自性

ユニークで価値のあるコンテンツを提供することは、インデックスされるための重要な要素です。検索エンジンは高品質なコンテンツを好み、ユーザーに有益な情報を提供するサイトを重視します。そのため、コンテンツの品質と独自性に重点を置いて記事を作成しましょう。

これらの原因と対策を考慮することで、ワードプレスの記事のインデックス率を向上させることができます。ただし、検索エンジンのインデックスには時間がかかる場合もありますので、効果を確認するにはしばらくの時間が必要です。また、定期的にSEOのベストプラクティスを追跡し、アルゴリズムの変更や最新の動向に対応することも重要です。